夜、試験を明日に控えた息子が「父さん、これなに?」と指差して尋ねた。
ダイニングルームの棚の箱に一枚のメモだった。

「それはゴミのデータだ」と俺
「え?どういうこと?」
俺は息子に説明した。
10月からプラスチックゴミのリサイクルが始まる。それをきっかけに一度、家のゴミのデータを1ヶ月間取ることにした。ゴミのリサイクル問題を自分のこととして捉えたかったからだ。
データのとり方は簡単だ。
ゴミは袋ごとに「燃やせるゴミ・プラスチック・紙類・ペットボトル・缶」と分かれている。
ごみ集積所に出す前に、俺がそれぞれの重量を体重計にのって測る。そのメモをとる。そのメモがこれだ。
息子は「おぉすげぇ!」と興奮気味だった。一方、妻は「私、そういうの嫌!」と言い出した。
やれやれ。
まぁいい。ゴミを捨てるのはいつも俺だ。データを取るのも俺だ。誰にも邪魔はさせない。
自分で動いて確かめる。
それを通して見えてくるものがあるはずだ。
